Column コラム
『消費税10%』住宅は増税前に買うべきですか?
『消費税10%』今、住宅は買うべきですか?買わないべきですか?
「家は人生最大の買い物」という言葉があるように、
人生の三大資金でもある住宅購入は、まさに人生最大の買い物といえます。
超低金利時代、頭金なしで買える夢のマイホーム。
いい物件があれば即購入。
本当にそれでいいとお思いですか?
20年、30年と長期に亘って返済していくことになる住宅購入は、
みなさんの生活に大きな影響を及ぼします。
ひと昔前、平成3年バブル経済期、夢のマイホーム」の金利ですが、
旧住宅金融公庫の基準金利が5.5%、地方銀行の金利が7.3%という高水準の中でしたが、
それでもその当時の住宅ローンでもなんとか普通の生活を送ることができた時代でした。
ですが、今後は、高齢化社会の到来、不安の残る年金制度などなど、
自分で自身のライフプランを作らないと安寧な老後を過ごすことが難しい時代になっています。
今回は、皆さんがライフプランを立てるに当たって住宅ローンのヒントを伝授します。
家賃を払い続けるくらいなら購入したほうがおトク?
でもちょっと待ってください。
住宅ローン金利を払い続けるのは勿体なくないのでしょうか?
購入と賃貸、永遠のテーマですね。
家族構成や生活環境によってもマイホームに対する価値観は違います。
住宅ローンが組めない年齢になるから、みんながそうしているから、
ではなく「なぜ家が欲しいのか」を考えてみてください。
「消費税10%に上がる前に購入したほうがよいのでしょうか?」
というご相談をよく受けますが、土地代に消費税はかかりませんので、
建物金額が仮に2000万円だとしたら2%だと40万円です。
40万円は大金ですが、長く住む家という視点で捉えたら、
焦る必要もない気がします。
「どちらがトクか」ではなく、
「マイホームを買ってどんな生活を送りたいか」に重きを置いた方が、
納得のいく答えがみつかりそうです。
住宅ローンを借りるときは、
「固定金利」か「変動金利」を選びます。
固定金利は最初に決めた期間は金利が変わりません。
比べて変動金利は半年ごとに金利が見直されます。
将来、金利が上がるだろうと考える場合には固定金利が適していますし、
下がるだろうと考える場合には変動金利が適しています。
金利の上がり下がりはどうなるかわかりませんし、
超低金利の今、長期間返済することを考えたら、
金利の変わらない固定金利が適しているでしょう。
また、返済方法のしかたは、
「元利均等返済」と「元金均等返済」があります。
前者は毎月の返済額が一定で家計管理がしやすく、
後者は元金一定で返済が進むにつれて利息の額が少なくなっていくのが特徴です。
一般的に「元利均等返済」が多いですね。
住宅ローンを選ぶとき、最初に気になるのは金利です。
金利の低い金融機関に目がいきがちですが、
金利だけでなく、
諸費用や団体信用生命保険料も含めた総支払総額で選ぶことが大切です。
繰上返済をこまめやりたい方は、
繰上返済手数料も確認しておきましょう。
総合的にみてどの金融機関がよいか判断してください。
長い返済期間、借りっぱなしではなくメンテナンスも必要です。
借り換えと繰上返済、2つの利息のスリム化に積極的にチャレンジしましょう。
借り換えはうく利息よりも諸費用が多くかかる場合がありますので、
効果がどれくらい得られるのか、シミュレーションが大切。
シミュレーションは金融機関のホームページで簡単にできます。
また、借り換えを検討するのなら、
現在の金融機関に利息の交渉をしてみては?
利息交渉は、全然恥ずかしいことではありません。
大切なお金だからこそしっかり交渉してください。
繰上返済は金融機関によっていくら以上からというルールを設けているところがありますし、
低い金額から手数料が無料の金融機関もあります。
借入にも複利効果が働くので、一気に数百万を返済するよりも、コツコツ返済する方が効果的です。
長い間住宅ローンを払っても新築の家が欲しいのか、
中古物件や賃貸という選択肢で、ほかの部分に楽しみを求めるのか、
それぞれの価値観で変わってきます。それでもやっぱり「夢のマイホーム」と思ったら、
ライフプランをしてきちんと資金計画をたててほしい
ということです。
住宅展示場に行って、気に入ったモデルルームを月々のアパート代とあまり変わらないからといって、
一生に一度の大きな買い物をしては大変です。
買ってからがスタートということを忘れずに、
衝動買いではなく計画買いで後悔のないようにしてください。